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完成間近のマンション解体へ。

みなさん、こんにちは。

エクセルプランの荒木です。

                     

                                 

今回は、西日本新聞朝刊の記事からの話題です。

                  

ここ数日、TVのニュースでも取り上げられておりますが、

東京都国立市で、積水ハウスが手掛けている

『グランドメゾン国立富士見通り』という名の分譲マンションが、

完成間近で国立市へ事業中止を届け出たとの事です。

               

(令和6年6月11日、西日本新聞朝刊)

                     

総戸数18戸で10階建ての同マンションは、既に販売もしていて

来月には引渡しを予定していたといいます。

          

富士山の眺望に影響が出ると近隣住民から指摘を受け、計画の変更や説明を重ねたが、

同社としては「景観への影響の検討が不十分」と判断したとの事。

今後は解体される事となり、私も不動産業界に30余年携わっておりますが、

初めて聞くケースで、異例中の異例な事態ではないかと思います。

               

積水ハウスといえば、住宅メーカーでは国内トップクラスの企業でもあり、

今回の事業でも、都市計画法や建築基準法等の法令はキチンと遵守し、

何も問題は無かったのでしょうが、

近隣住民との意思疎通が上手くいってなく、完成直前のタイミングになっても

事態の収拾に目途が立たなかったのでしょう。

今回の事業中止による損失よりも、このまま進めた後の訴訟問題や、

それに伴う損失の方が大きいと判断したんだろうと思います。

致し方ない事とはいえ、土地の取得費やマンションの建築費用と解体費用等

金銭面の損失も大きいと思います。

      

私が携わる不動産・住宅業界の事でしたの、今回取り上げてみました。

          

一つ心配な事として、

今回のプロジェクトを担当していた社員の方の心中はいかばかりかと拝察いたします。

では、また。