みなさん、こんにちは。
株式会社エクセルプラン 代表取締役の荒木秀夫です。
突然ですが、『燃えよ剣』って、ご存じでしょうか?
司馬遼太郎氏の歴史小説のひとつで、新選組副長 ”土方歳三” を中心に描いた作品です。
新たに映画化され、岡田准一さん主演(土方役)で、本日10月15日公開との事。
新選組を題材にしたものは、何度も映画やドラマで映像化され見た事のある方も多い事と思います。
歴史好き(特に幕末)の私も、この『燃えよ剣』は読みましたし、もう一つ『新選組血風録』という司馬作品も読みました。
また、映像化された映画やドラマも数々見ております。
1863年 新選組の前身である壬生浪士組を結成し、
1868年 鳥羽・伏見の戦い後、局長の近藤勇が新政府軍に処刑され、
1869年 函館・五稜郭の戦いにおいて副長の土方歳三が戦死すまでの、
僅か6~7年間の活動期間であるにもかかわらず、日本の歴史に名を刻み、未だに一定の人気と多くのファンがいらっしゃいます。
また、各隊士にもスポットがあてられているので、みなさんの中にも推しメンがいらっしゃるのかもしれませんね。
数々の歴史評論家の方や歴史学者さん達が、新選組についての考察をされていらっしゃいますが、
私もいちファンとして、おこがましくも語らせて下さい。
身分制度が色濃く残る江戸末期において、局長の近藤勇は武家の養子でありますが、元は百姓の出であり、
副長の土方歳三は、元は薬行商だといいます。
隊士に至っても、身分を問わず剣の腕と志さえあれば誰でも入隊でき、脱藩浪士もいたといわれております。
まさに、輩風情の集まりと街中の人々は恐れていたようですが、「武士よりも武士らしく」という思いの中で、
私が思うに、ひじょうに真面目で誠実な若者の集団だったんだろうと思っております。
約264年にわたり脈々と受け継がれてきた徳川幕府ではありますが、この幕末時期に外交では黒船来航により開国を迫られ、
国内では安政の大獄と桜田門外の変で、幕府の権威が大きく失墜してゆくなか、
攘夷派と佐幕派で思想が二分する状況においても、幕府に忠誠を誓い、武士ではない彼らが武士らしく自らを律するため、
局中法度といわれる五カ条の厳しい掟を守り、破れば切腹にされるというものだったようです。
(当時、切腹は武士だけに許された刑の所作といわれておりました。)
真面目で誠実であるが故の、揺るぐことのない忠義だったといえます。
みなさんの中に、もし新選組の事をよく知らないという方がいらっしゃれば、
『燃えよ剣』の映画、見に行かれては如何でしょうか?
因みに、各隊士の逸話として、
土方歳三は、イケメン美男子のモテ男だった。
近藤勇の愛刀である、名刀虎徹は偽物だった。
斎藤一は、左利きだった。
等、真実かどうかは歴史研究家の先生方にお任せして、いちファンとしてはそんな逸話も楽しめます。
局中法度
一、士道二背キ間敷事
(武士道に背く行為をしてはならない)
一、局ヲ脱スルヲ不許
(新選組からの脱退は許されない)
一、勝手二金策致不可
(無断で借金をしてはならない)
一、勝手二訴訟取扱不可
(無断で訴訟に関係してはならない)
一、私ノ闘争ヲ不許
(個人的な争いをしてはならない)
右条々相背候者切腹申付ベク候也
(以上いずれかに違反した者は切腹を申し渡すものとする)