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独立開業までの流れについて。

みなさん、こんにちは。

株式会社エクセルプラン 代表取締役の荒木秀夫です。

独立してから、不動産業の独立開業についての質問を数人の方から受けました。

今はコロナ禍で、働き方については色んな考えが出てきておりますし、

国や自治体が起業を推奨している事もあり、関心が高い方も多いのかとも思います。

そこで、自分の備忘録という意味も含めて、

独立開業までの流れを記したいと思います。

あくまでも、私のケースという事になりますので、

皆さんに当てはまるとはかぎりませんが、興味のある方の参考になればと思います。

(時系列で順番に進めていきますが、少々長くなります。)

.福岡県宅地建物取引業協会へ相談

本来は、開業セミナーを開講されており、私もそれを受講するつもりでしたが、

コロナ禍で中止となり、直接協会へ出向き開業についての相談をしました。

私の場合、学生時代の先輩が協会の事務局に勤務されていましたので、

その先輩を訪ねて行き、相談にのっていただきました。

色々と細かく教えて頂いて、進め方が分かったので、訪ねて良かったと思っております。

(N先輩、ありがとうございました。)

2.事務所探し

まずやらなければならない事は、会社の設立(法人登記)という事ではありましたが、

法人登記をするにあたり事務所が必要でしたので、事務所(オフィス)探しからスタートです。

家賃(固定費)は極力低く抑えたいという事と、

宅建業の免許申請の事を考えた時に、アパートの一室とはいえ居住用ではなく、

事務所としての使用が認められている物件でないといけない事もあり、

選択肢が限られている中でしたので、あまり迷うことなく、今の事務所を選びました。

併せて、近隣に駐車場の契約もしました。

(とりあえず、私個人名義で契約)

3.会社設立(法人登記)

従前からお世話になっている、司法書士にお願いして法人登記を行いました。

この時大事な事として、商号(屋号)を決めないといけないという事です。

この先、世間の皆様方に可愛がっていただく社名となるよう、

また私自身の想いをふんだんに込めて決めさせていただきました。

(まだまだ世間の皆様方への認知は道半ばです!)

4.事務所・駐車場契約のまき直し

法人登記が完了したら、事務所と駐車場の契約名義を個人から法人へまき直しをしました。

宅建業の免許申請と経理上の理由によるものです。

5.事務所備品 購入・搬入・設置

同業の先輩が取引しているオフィス機器の会社を紹介していただいて、

机・椅子・コピー機等大型の備品を中古で手配してもらいました。

その他の、電話機・PC・棚等は安いものを探して、自分で買いそろえました。

中古や安物ではありますが、機能的にはこれで充分です。

6.宅地建物取引業免許申請

宅地建物取引業者免許証取得のため、福岡県に申請(手続きは、福岡県土整備事務所)。

書類は福岡県のホームページからダウンロードし、合計20ページに及ぶ書類を

見本を見ながら自分で作成しました。

(行政書士に依頼される方もいらっしゃるようですが、費用を抑えるために自分で作成しました。)

同時に、必要な添付書類(身分証明書・登記されていないことの証明書・会社の謄本など)を

各所で取得しました。

この書類の作成や、添付書類の取得には私の場合ある程度の日数を要しました。

7.福岡県宅地建物取引業協会 博多支部 入会申込

福岡で不動産業を行うなら、やはりハトのマークでしょう!

(その他に、ウサギのマークの全日本不動産協会があります。)

という事で、福岡県宅建協会へ入会申込を行いました。

申込には、推薦者として既協会員2名、うち1名は入会者と同一支部所属という規定があります。

また、支部の役員で地区長の印鑑も必要になりますので、事前にアポイントを取り、

手土産抱えて印鑑をもらいに行きました。

かなり緊張しましたが、気さくな地区長さん(社長さん)でしたので、

ホッと安心したのを覚えております。

8.宅建協会入会の為の支部面接

毎月一回、入会面接が決まった日時に行われており、

博多支部の役員の方々の面接が行われました。

同一支部の推薦者の方と一緒に面接を受けるという事で、

(推薦者の方には、お忙しい中時間を取っていただきました。)

私と推薦者を、コの字で取り囲むように役員の皆さんがずらりと座っておられて、

かなり緊張しました。

時間にして約30分位だったと思いますが、これまで携わってきた仕事(業務)の事や、

これからメインでやっていく業務の事など、聞かれた記憶があります。

(緊張のあまり、あまりよく覚えていないのが正直なところです・・・)

9.事務所調査

県土事務所に免許申請をして43日後、担当の方が来社され

申請書の添付写真の通り事務所の態をなしているかどうかの確認、

また私の運転免許証・宅建士証及び法人として社会保険の確認が行われました。

この時の担当の方は、午前中糸島で確認業務をされた後、うちに来られたとの事でした。

10.宅建協会入会承認

本来であれば、入会承認後入会者研修が行われるはずでしたが、

この時はコロナ禍により中止となりました。

協会への入会が承認されましたので、入会金等を振込しました。(1,648,900円でした。)

通帳からドンドンお金が減っていくのを目の当たりにして、身体が震えたのを昨日の事のように覚えております。

11.免許決定・免許番号等連絡

福岡県からハガキで通知があり、

同時に宅建協会からも、免許が下りたとの電話がありました。

(ハガキは、免許証を受取る際に必要となります。)

12.宅建協会へ弁済業務保証金分担金納付書の受取

福岡県宅地建物取引業協会へ出向き、弁済業務保証金分担金納付書を受領し、

同時に協会入会時に渡される看板や書類などをもらいました。

大きめの紙袋にパンパンで、結構な重量でした。

13.県土事務所へ免許証の受領

宅建協会で受領した、弁済業務保証金分担金納付書と通知ハガキを県土事務所へ持参し、

免許証を受取りました。

免許証に記されている、商号と代表者氏名を目の当たりにし、

心から感動したと同時に、武者震いしたのを覚えております。

血沸き肉躍るとはまさに、この時の私です。

14.営業開始

令和3年8月26日が供託日ということで、この日から営業スタートとなりました。

以上が、私の場合の開業までの流れとなります。

1から14まで、期間にして概ね3カ月半位かかりました。

慣れない事の連続で、まさに悪戦苦闘の連続でしたが、

意外となんとかなるものです。

開業資金を含む細かな費用などの事は、次回お話することにします。

では、また。