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最終決済と物件の引渡しについて。

みなさん、こんにちは。

株式会社エクセルプラン 代表取締役の荒木秀夫です。

昨年の9月25日付の「不動産価格査定でチェックしておきたい事」と題してスタートした、

不動産取引(売買)の一連の流れにつきまして、今回が最終話となります。

今回も、売主様・買主様双方に向けたお話となりますが、是非参考にしてください。

最終決済とは、不動産売買契約に基づいて取引を完了させる事で、

◎残代金の授受

◎所有権の移転登記

◎物件の引渡し

以上の事を、当日に同時に行う事をいいます。

具体的には、決済日当日、売主様・買主様・司法書士・不動産会社の担当者・金融機関の担当者が、

買主様が住宅ローンの手続きをした金融機関に集まって行います。

決済日までの段取りは、不動産会社の担当者(営業担当)が行いますので、

スケジュール調整(日程調整)にご協力いただければと思います。

当日の内容的には・・・

①登記の件

司法書士が、売主様・買主様双方の本人確認を行います。

(運転免許証やマイナンバーカード等の身分証明書が必要です。)

所有権移転登記に必要な書類に署名・捺印を行います。

(書類は、司法書士が準備します。)

売主様は以下の必要書類を提出していただきます。

●登記識別情報(権利書)

●印鑑証明書

●実印

●その他(戸籍の附票等必要があれば)

売主様において、対象不動産の住宅ローンの借入が未だ残っている場合は、

既存の借入金融機関より抵当権の抹消書類を用意してもらいます。ここ大事なポイントです!

(上記抹消書類の段取りは、不動産会社の担当者と司法書士が行います。)

買主様も以下の必要書類を提出していただきます。

●住民票

●印鑑証明書(抵当権設定登記で必要)

●実印・認印

買主様において、住宅ローン借入の場合は抵当権設定登記に必要な書類がございます。

(借入金融機関と司法書士が事前に打ち合わせの上段取りと準備をします。)

②残代金及び清算金の授受

買主様が残代金と清算金を、売主様が指定する金融機関口座へ振込をする形式が一般的です。

(手続きや準備は、不動産会社担当者と金融機関担当者が手伝ってくれます。)

売主様は着金確認を行い、確認が取れましたら領収書を買主様に発行します。

(領収書は、不動産会社担当者が準備します。)

清算金の項目としては以下のものがあります。

●固定資産税・都市計画税

●管理費・修繕積立金(マンションの場合)

●その他(清算しておくべきものがあれば)

③鍵・書類の引渡し

建物の鍵(玄関・勝手口・その他全て)を売主様から買主様に渡す事で、

物件の引渡しとすることが一般的です。

その際に、双方からの書類として「引渡書」「引受書」の書類のやりとりを行います。

(それぞれの書類は、不動産会社担当者が用意します。)

④諸費用の支払い

最後に、全ての決済と引渡しが確認できましたら、

司法書士へ登記費用を

不動産会社へ仲介手数料を

売主様・買主様、各々支払います。

その他の注意点として・・・

1⃣決済日に売主様が出席できない場合がございます。

・遠方に居住されているケース

・病気や怪我で入院されているケース

・売主様と買主様のスケジュール調整が難しいケース

など

その場合は、早めに不動産会社の担当者と打合せをし、事前に司法書士の確認を取った後に、

司法書士と売主様との間で、本人確認及び書類の確認をし

売主様が司法書士に、予め書類の全てを預けることで決済を行います。

2⃣決済は平日午前中。

金融機関(銀行)は15:00まで。

法務局窓口は17:15まで。

当日何が起こるか想定出来ないため、時間的余裕をもって

平日午前中に行う事が一般的です。

3⃣その他の引渡し書類。

売主様から買主様へ、渡し忘れの無いようにしましょう。

・取扱説明書

・付帯設備の保証書

・管理総会議事録(マンションの場合)

・管理会社からのお知らせ(マンションの場合)

など。

以上が、最終決済と物件引渡しの話となります。

概ね不動産会社の担当者が準備と段取りを行いますので、

売主様・買主様におかれましては、難しい事はございません。

ただ、不動産会社の担当者は全ての関係者に連絡と段取りをしていくことになりますので、

売主様・買主様とは頻繁且つ密に連絡を取らなければなりません。

不動産会社の担当者へのご協力をお願いします。

これで、不動産取引(売買)の一連の流れについては終了です。

長々とお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。

また、みなさんへの有意義な情報をシェア出来ればと思っております。

今後とも引続き、何卒宜しくお願い申し上げます。